働きながら補助金もらえるかな?
補助金の対象者と提出書類をみるとだいたいわかるよ。
副業の方、これから副業を始めようとしている方から「補助金をもらえますか?」といった質問を受けます。結論からいうと、これから始めようとしている方は事業者じゃないので事業者向けの補助金は申請できないです。
やっぱりむりなんだー。
理由は、事業者かどうかは、開業届と売上の実績などで判断しているのがほとんどだからです。逆にいうと開業届があれば申請できるようになります。ただし、開業届を出すと事業所税っていう税金納付義務が発生するので、収入の見込みがないのに補助金目当てで開業届をだすのはお勧めしません。ビジネスコンテストであれば開業前でも応募可能です。ただしビジコンの受賞は受賞枠が小さいので、ハードルは高いです。
開業届をだすかどうか悩んでいる方で、”補助金採択されたら開業しよう”と思っている方であれば、ちょっとだけ可能性があります。要綱で確認してみてください。確認ポイントは以下のとおりです。
1.補助対象者
補助金の要綱を検索すれば、補助対象者という項目があるので、自分が対象者どうかまず確認してください。
2.提出書類
提出書類を準備できなければ受理されません。提出書類の一覧に開業届があれば「開業してから申請せよ。」ということです。「申請時には不要でも、補助金を受給する際(交付申請や精算報告※)には開業届が必要です。」という、補助金があれば、後で提出するなら申請できることになります。つまり、補助金採択されたら(開業届をだして)本格的にはじめようという方でも申請できることになります。
※交付申請:補助金額を確定するために申請するものです。採択された後に、交付申請という申請があります。補助額が確定させるために行われます。
※精算報告:補助金は後払いなので、この精算報告をして領収書などのチェックが行われから始めて補助金が帰ってきます。
具体例として、小規模事業者持続化補助金の「創業枠」は、申請時に開業届が必要です。兵庫県の起業家支援事業は予定者なので開業届がなくても申請はできますが、補助金受給時(精算時)に開業届などの提出が必要です。尼崎市の創業支援(50万円)も開業届が必要のようです。開業届が必要なタイミングは交付申請時のようです。ただし、尼崎市の創業支援は、先着順(年度の予算を使い切るまで)のようなので、届け出が遅れると補助金がもらえなくなるリスクが高くなります。交付を受けるなら尼崎市に申し込み状況を確認して、早めに申請したほうが良さそうです。
では、開業届を出す前にできることはないかということなのですが、私のお勧めは小さく稼いでみることです。考えているビジネスプランがあって売れる見込みがあれば試すことです。クラウドソーシングとかメルカリでものを売ってみるとかから始めてもいいと思います。クラウドソーシングは、時給が1000円以下になってしまうものもあり、それだけで生計を立てるのは難しいと思いますが、自分のスキルが売れるという感覚をえることの意義は大きいと思います。それに、雑収入(20万以下)の範囲であれば税金もかかりませんしね。また、創業塾や起業塾に参加して、特定創業支援事業の修了証明書をとっておくこともお勧めします。
副業として始めるにしても事業のブラッシュアップは先にすることができます。
では また次回!