令和6年度の経済産業省補正予算閣議決定
補正予算の国会審議が始まりましたね。今年度は13兆9000億円で、コロナ禍前が3兆2000億円だったことを考えると予算は多くなったものの実感がないですね。
さて、令和6年の経済産業省補正予算が閣議決定されました(令和6年11月27日)。
8月31日の概算要求で2000億円ぐらいかなと思っていた小規模事業者持続化補助金、ものづくり補助金がなんと3600億円になってました。
補助金バブルは終るんだろうなとおもっていたものの、賃上げ対策などでなんらかの対策が必要になったということかもしれません。来年度もありそうですね。これで実施が今年と同じ年に2回とか、採択率が低いとかだとどうしてと疑問しかのこりませんね。
(注意事項)
ものづくり補助、小規模事業者持続化補助金の最低賃金枠は、補助採択後、報告義務があり、給与総額アップが未達だと補助金返還義務があったりするので、補助金欲しいだけでなく、賃上げができるような経営改善が達成できる内容にしないといけません。
どうなる?次年度の補助金
例年、公平性に欠ける動きがあるものは見直されてきたので修正はあるでしょう。WEB制作費用の上限があったり、専門家謝金がなくなったりしたのは専門家や制作会社を利することがあったからではないかと推察しています。
・小規模事業者持続化補助金
中小企業支援をする側もこの補助金は残していただけて良かったです。枠の再編はありますね。専門家に頼らずともとれる補助金です。簡素化すると書いてあり、申請も楽になることを期待します。ただ、枠の整理が行われるようです。創業枠のことが書かれているのですが、いくらになるかは不明です。唯一言えるのは、「特定創業支援等事業」の証明書は、今のうちに、創業塾などに参加してもらっておいた方がいいでしょう。(補助金もらうには準備がいるのです。)これだけ、小規模事業者持続化補助金で多くの人が創業塾(特定創業支援事業の証明書)を希望しているのですが、日程が合わなくていけないなど大変なんですよね。
・事業再構築補助金は?
新規事業進出補助金という名前になっているようです。こちらを使えば建物費などに充てることができそうです。事業再構築は、コロナで出てきたのでお役目終わったんでしょうね。名前が変わりました。
・中小企業省力化補助金
カタログ式で公平性・効率的ではあるもののなかなかお勧めしにくかった中小企業省力化補助金ですが、カタログ式に加えて、オーダーメイド式なる文言がありましたね。事業計画を立てて少し融通が利くようなものになることを期待します。
いずれにせよ。補助金は時間をかけて取り込むものです。無料の経営相談をうまく活用しながらつかってください。ちなみに、相談時に「補助金教えてくれ」では多分相手にされません。どんな事業をやっていて、経営課題がはっきりわからないので相談に行き、その中で補助金の提案があればやってみるというのがお勧めです。