建物を活用して事業をしたい

相談事例

資産があれば事業も開始しやすいと思われがちです。でも、資産を持っていても活用方法に悩む方もいらっしゃいます。持っている資産が、必ずしも事業に役立つものとは限らないからです。

相談者(起業希望者)・・・不動産をもっている方

  1. 相談内容
    住所をみたところ良い場所の不動産。ご自身の介護の経験などもあり、事業で何か役に立ちたい。「創業セミナーなどをみて知識は得ているが、具体的に自分で何ができるのか?」「どんなことができるのか?」といった相談でした。事業内容(ビジネス)が明確に定まらないので、可能性を含めて相談しに来られました。
    事業で実現したいこと:高齢者や子供が安心して預けられる場所の提供
  2. 進め方のアドバイス
    ・情報収集の方法について
    「現状」不動産関係者から市場調査の詳細分析を入手し、提案を受けている。

    「今後」自分のしたいことの視点をもつこと。
    不動産関係者から入手した資料を拝見すると相当なボリュームの分析資料でした。競合の店舗数なども業種業態ごとに店舗数が網羅され、さすが大手はすごいなと思いました。一方で、同じ業態で進出したとしても競争が厳しくなることが懸念されるので、いったん今までの資料は置いてご自身の本来好きだったことでサービスを考えてもらうようアドバイスしました。
  3. 考えていることをアウトプットする大切さ
    ・手書きのビジネスコンセプト
    本日の方は、ビジネスコンセプトをまとめる為、創業セミナーなので使われていたワークシートをご自身でやっていました。中には、私がセミナーを担当させていただいたものもあって嬉しかったです。
    ワークシートは書かれていない(埋められていない)ところもありましたが、相談の間に少しずつ記入していっていただいた様子が印象的でした。・相談者さんの印象的な言葉
    「周りは建て替えや修繕でビルが新しくなってきているけど、どれも同じような業態ばかりで面白くない。時分でできることをやってみたい。」
    相当多くの提案を受けている中で、こういう感想を持たれていることに敬服しました。大手は営業が上手なので、自分たちの枠から外れた発想すらもたせないこともあるからです。大手の営業が提案すること以外のことを考えても良いと気づきを得たことで、ご自身ならではの新しいアイデアが思いついたようです、次回までにまとめていただけるそうです。「営業マンの提案が選択肢のすべてではない。」どんなアイデアになるか、次が楽しみです。