ブルー・オーシャンの誤解(反省)
反省なのですが、ブルー・オーシャン戦略は最初、ニッチ戦略と一緒ではとおもっていました。お恥ずかしいですが、しっかりと書籍にあたらず知ったかぶりをしていたところもあります。
ニッチ戦略は競争相手がいるのでレッド・オーシャンなかでの戦略の一部であるのに対して、ブルーー・オーシャン戦略は競争相手がいないので別物としてとらえていかないと理解が追い付きませんでした。
わりと泥臭くマーケティング戦略、3Cなどで分析をおこなってきたので癖がなくならなかったと言い訳をしておきます。通常のマーケティング戦略が、S(セグメント)-T(ターゲット)-P(ポジショニング)-4Pのフレームがあるのですが、ブルー・オーシャン戦略は新規市場を創造するところから始まります。脱セグメンテーションといったらいいのでしょうか?
ブルー・オーシャン戦略のフレームワーク
ブルー・オーシャン戦略にもフレームがあって下記のような流れで進めます。
- 現状分析:戦略キャンパス
- 戦略の方向性計画:非顧客に目を向けた6つのパス
- 4つのアクション実線:4つのアクション
- フィードバックの実践:ビジュアルストラテジーの見本市
- ビジネスモデルの構築
- 組織面の整備
- 実行戦略
マーケティング戦略のようなカタカナ用語のオンパレードではないのですが、上記のような流れで説明されます。フレームワークなのか作業イメージなのかちょっとわかりにくいですね。私も半分調べながらやっていますので、のちのち”誤解”の更新版をかかせてもらうかもしれません。
戦略キャンパスと4つのアクションはワークショップとして使っても面白いアイデアがでそうです。というか、ブルー・オーシャン戦略はこういったワーク前提のプロセスがあります。戦略キャンパスへの落とし込みには、バリュープロポジションキャンパスなどをつかってもいいかもしれません。
非顧客に目を向けた6つのパス
戦略キャンパスは前に書いたブログがありますので、そちらをみてもらうとして、市場を作成するために非顧客に目を向けていくのが、特徴的です。ここがこれまでのマーケティング戦略と大きく違います。6つのパスというのが紹介されていますが、以下のような項目があげられています。
- 代替産業に学ぶ
- 業界内の他の戦略グループに生部
- 買い手グループに目を向ける
- 補完材や保管サービスを見渡す
- 機能思考と完成志向を切り替える
- 将来を見通す
私がなるほどなと思ったのは、これまでの買い手以外に目をつけるところです。新しい市場開拓をする手段ですのでこういった考え方のガイドは面白ですね。ただし、将来を見通すと言っても「はいそうですか」とはなりませんので、難しいところです。
ドラッカーがイノベーションで「一番わかり易いのは人口動態」であると書いてあったと思うので、PEST分析みたいなもので代替してもよさそうです。難しいのは市場のバイアスがかかっているところを見つける工程です。
介護でいえば、介護保険範囲内で介護サービスを受けることが前提となっていますが、それではサービスが行き届いていない方もいるかもしれないといったものです。
比較しながら理解する
ブルー・オーシャン戦略は名前を聞いたことがあるような企業が多く使っているようです。それは新規市場に向けたマーケティング戦略(4P)の部分が新市場へ進む場合、中小企業だと認知されるまでのリソースやマーケティング手法が整備されていないからなのかもしれません。
ただし、10年ほどですごく大きくなった企業はない話ではありません。私自身、これまでのマーケティング手法は負けない思考パターンだとおもうものの継続して雑巾を絞り続けるイメージがありました。競争の中で勝ち抜くのも中小企業にとっては厳しい話なので、ブルー・オーシャン戦略の考えを取り入れるのは一向に値すると私は考えています。
では