人の事例は参考にしても比べないこと。
- SNSはみんなキラキラしているように見える
- 顧客獲得は地道
1.SNSはみんなキラキラしているように見える
私も会社勤めの時、商工会議所勤務時は、中小企業診断士の資格をもつ知り合いが副業でうまくいっているのをみてほんと羨ましく思ってみていました。商工会議所のセミナー講師、会報誌への掲載、SNSでは知人のそういったキラキラした人たちの成果に溢れていました。
「商工会議所で講師デビュー」、「セミナー講師の本」など書籍があふれていましたが、書いてあることは”強みをもつこと”、”経験をいかすこと”、”人脈を生かすこと”、”情報を発信すること”でした。ほとんど空振りしましたが、俄か知識で、古い繋がりをたどって仕事の提案をしてみたこともあります。
商工会議所の時は、こっそり隣の尼崎市で「小規模事業者持続化補助金の資料作成」を最初に提案したのを覚えています。お試し価格で何とかお仕事をいただけました。紹介だったのでとてもありがたい話でしたが、SNSで活躍する彼らとはまったく違っていました。
2.顧客獲得は地道
最初の案件はひょんなところからいただきました。独立開業後、WEB集客で活動している方とSNSで久しぶりにメッセージのやり取りをしたところ、無料でWEBセミナーをやっているから出てくださいと依頼がきました。講師料などはありませんでしたが、必要とされるところがあったことが嬉しかったです。無料セミナーの後、しばらくして、別の方からオンライン講座としてやってくださいと言われ、今度は講師料を頂いてセミナーをさせてもらいました。100名近くが受講し、評価もよかったと主催者からきくことができました。
メッセージのちょっとしたやり取りでいただけた仕事ですが、当時を振り返ると自分の仕事が取れていないので、いろんな人に接触して話を聞くことばかりをしていましたように記憶しています。仕事をもらうことは難しいのはわかっていたので、たわいのない会話を繰り返すだけでした。自分のできることをPRしたい気もあったけど、「仕事を探していることと何かあればお声がけくださいと伝えるのが精いっぱい」ですね。そんなことを繰り返していました。この時、気が付いたのは次の2点です。
・相手に関心をもつこと
・自分がどんなことができるかを相手に理解してもらうこと
こうした仕事がきてはじめて、創業本に書かれていることがぼんやり自分なりに理解できました。自分ばかり話している人のほうが多いですよね。
今思えば、ホームページぐらい用意しておいたらよかったと思います。
以前の私ならセミナーをやらせてもらった後、SNSに投稿していたと思います。でもいざ、仕事をいただいてみると、獲得にいたるまでが地味すぎて控えました。反応もあって手ごたえを感じるセミナーだったのですが、告知せずいました。
でもきっと仕事をもらってくるのは、こういう地味なことの繰り返しなんだと思いました。
<商工会議所の仕事をもらいにいくなら直接会う>
これを応用して、商工会議所・商工会から仕事をもらいにいくなら、やはり行ってみることをお勧めします。興味をもって商工会議所の事業に参加し、担当者に話を聞きにいくことが大事ですね。電話で連絡すれば相談の予約はできます。
<アポイントを取るなら>
自分の営業タイムにせず「商工会議所のことを知らないから教えて欲しい。」と伝えて聞いてみれば、たとえ直接の仕事はないかもしれませんがヒントになることは見つかると思います。
商工会議所が役に立たないと思って聞けば、その通りの結果になります。商工会議所がやっているセミナーなんて、多くて年間20本ぐらいです。そんな小さな枠に入るのは難しいですよね。自分のもっている資格の専門家が、どんなかかわり方をしているか聞いてみてください。
<情報を取捨選択する>
商工会議所・商工会も仕事があるので、共済制度や小規模共済など販売してきたりもしますが、入ったからといっても仕事がもらえるとは限りません。勧めていただくないようが自分にとって役に立つのかどうかでご判断ください。
3.副業成功者たち
副業の成功者たちが、地道に情報収集していたかどうかわかりません。その人の置かれている環境が良かったのかもしれません。縁があったという方もいます。
縁がないところに、仕事はこないので、そうした人たちも、売り込みというより、自分の仕事をわかってもらうことを繰り返していたのではなないかと思います。こうした活動は、SNSにはあまり掲載されていないですよね。SNSは結果であって、地道な活動は掲載されていないから、余計にキラキラしてみえるんでしょうね。