1.小規模事業者持続化補助金(R3)の創業枠への質問
小規模事業者持続化補助金に「創業枠」が設けられ、特定創業支援等事業の終了を条件に補助額が200万円になりました。今年は、変更点も多く、いろんな質問を受けましたが、事務局からの資料ではなんとも判断ができないものがありました。パソコンが買えないのかとか、車が買えないのかとかいつもと同じ質問はやっぱり多いです。
「補助金申請書を書いてくださいね。」といった後に、落胆されるのが一番、へこみます。パソコンがない事業所も多く、確かに負担なのかもしれませんね。そのことについては、私も思うところがいろいろありますが、私はパソコンを買って、なんとか自分で申請したいという人を応援したいです。
2.実績がいる?事業を少しでもやっていないといけないか?
今回の創業希望者(創業枠申し込み予定)の頭を悩ませているのは、企業概要のところのようです。事例には、下図のように売上の実績が掲載されているので「開業してしばらくたってないと申請できないのかな?」と思われる方もいます。確かに、開業時の申請は、この補助金を使うのは、ハードルが高いようにみえます。実際に、商工会議所で実績が無ければ「創業枠」での応募はできませんと言われた方もいたようです。
たしかに、実施要領「P24」にも「審査の項目」で、経営状況について適切に把握しておこうと書かれている以上、こうした数値の分析が必須と思います。(経営状況について適切に把握とは具体的に数字で示せと同じ意味です。)
従来から、企業概要のところで、経営状況について適切に把握している=実績数値(商品別売上などあればなお良し)みたいなところがあったので、実績がないと書くことがないだろうという人がいるようです。
3.「創業枠」の企業概要には何を書くか?
皆さんどうしています?①数値は避ける、②予測数値を書く、③なんらかの事績を作って書くのどれかをお勧めします。
①数値部分は避ける
開き直ってなんにもかいてないケースがあります。実は、創業枠以外でも書いていない方が多いです。審査の観点にもなっているので、①は、なるべく避けたいです。採択される確率がぐっとさがります。数値がないのは、わかるのですが、せめて”数値がかけない理由”は書いたほうがいいですね。
②予測数値を書く
予測数値を書くのは、たまにありますね。創業融資を申し込まれている方は、創業計画書に書いているので、そちらを見直しして書くことをお勧めしています。根拠がしっかりしているならこれは、ありですね。そもそも創業計画書の予測でも、よく練られて、固い数値があります。例えば、同じ業態で販路も決めていて、単価もわかっているケースです。飲食店などで、席数と同業他社から推計できるケースなどです。また、創業前に同業種で働いているケースなどもそうですね。ネイルサロンなどは、新規でやってみないとわからないところもありますが、どこかの店舗にいれば担当のお客さんが来てくれる可能性が高く、予測値でもかなり正確な見込み数値になりそうです。
これも、予測数値であることは書き加え、その根拠を示すと良いと思います。
③なんらかの事績
なんらかの実績とは、クラウドファンディングやテストマーケティングの結果です。テストマーケティングを実施していれば、規模は小さくても書いたほうがいいですね。
小規模事業者持続化補助金については、”無料の経営相談”で記載内容について相談ができるところもあるようです。いくつかパターンを作って、専門家へ相談してもいいですね。
以上でーす。