スポーツ選手のセカンドキャリアの課題
スポーツ選手は、競技がおわると自分のスキルを活かしきれず次のキャリアを選ぶ際にすごくパワーを使います。その為、スポーツ庁などを中心に議論が行われています。大学の体育会は、先輩のコネがあって就職もしやすいと言われたのは昔の話なのかもしれません。
そんな中、個人的にX(旧:Twitter)でフォローしているのは、コモディイイダという関東地方のスパーの陸上部です。実業団駅伝でも上位に入り、国際大会や国内大会でも上位争いに参加する選手もいるクラブチームを保有しています。実際に行ったことはないのですが、お店のほうにも選手が立たれているようなことが想像できて、競技と両立している仕組みができているのかなと勝手に想像しています。もともと流通関係システム会社で働いていたのですごく親近感があります。
女子駅伝を見ていると、岡山の天満屋、ユニクロ、銀行なども陸上部があって活躍しているので、普段はどこかのお店でスポーツ選手が働いている場所があるのかもしれませんね。
現在行われているスポーツ選手のセカンドキャリアに関する取組
でも会社の職場と併用できるケースはすべてではないようです。新入社員のころ働いていた会社には、アメリカフットボールの選手がいましたが経営難で一般のクラブチームになってしまい選手がこまっていたようです。グループ会社が色々あったので、あちこちに就職できたのかなと思います。
それ以外ですと以下のような取組にまとめられます。
・キャリア教育
・転職支援
・学校での学び直し(リスキリング)
が行われるケースが多いようです。現在は、大手のプラットフォームはなさそうなので、今後、スポーツ選手を競技者時代から支え、引退後の仕事のこともまでフォローしてくれるようなサービスがでてくるといいですね。
プラットフォームができにくい理由は、個々の事情によって画一的なサービスでは難しいからだと思います。1:1で向き合いながら本人が何をしたいか個々に答えを導き出すため時間のかかる取組です。中小企業などに就職しようにも理解が不足していると、会社にとっても選手にとっても望ましくない結果になります。
会社側には、迎え入れる準備として、処遇を見直し、キャリアパスを検討する体制を用意してもらわないといけません。これは通常の転職者にも同じことが言えますが、スポーツ選手は新入社員研修などを受けていないケースもあります。その為、新入社員研修をやりますといっても同じ枠組みは抵抗がある人もいると思いますので、十分な説明をするなど対策は必要です。
また本人には、受けやすい学びの場をつくり積極的に参加してもらわないといけないのです。企業に入れば、企業活動に参加します。そこでは成果を求められます。スポーツの成果とはまた評価がことなり、頑張り方も違うケースが多いので学びながら職場に順応していく方法もあります。
一昔前は、スポーツをやっていると根性がある、礼儀正しいなどの理由で営業職といったステレオタイプの考えが主流でしたが、個々の個性にあった仕事の仕方があると考えます。しんどい職場環境はだれだってきつい。
スポーツ選手をやっていた方が職場にいる多様性を育むことが組織に求められているのだと思います。それが波及しいろんなバックボーンを持つ方がいろんなアイデアをだして価値を生み出していくのが理想的です。
スポーツ選手の起業
起業をする方も中にはいます。私の近くにも焼肉店を開業する方がいらっしゃいました。いまは成功していますが立ち上げ当初はとても苦労されたようです。起業に関しては、行政のサポートもあり、いろんな方が参加されているので、そういった公的サービスを使いながら起業準備をすることもできます。
競技時代のファンがいればうまくいくと考えられがちですが、成功している方に聞くとお客さんは競技者だったころのことは全く知らないさんも獲得できるということで、他の起業者とやることはかわりません。
再度に宣伝ですが、今年度、西宮でスポーツビジネス専門の起業塾を開講することになりました。主催は、「スポーツを核とした甲子園エリア活性化推進協議会」様です。目的は甲子園地区の活性化と人材育成とのことですが、セカンドキャリアとして起業を目指される方を輩出し、貢献したいとおもいます。下記のリンクをご覧ください。
就職したとしても、起業をしたとしても競技の第一線から離れたポーツ選手に輝いてもらえる舞台があちこちで出てくるといいですね。