ローカル10000プロジェクトの概要
ローカル10000プロジェクトは、総務省が自治体を通じて交付する補助金で、地域密着型の起業や新規事業を支援するものです。地域特産品の開発・販売支援、観光資源の整備、地域企業の育成・支援など、多岐にわたる活動が対象になるようですが、経済産業省の補助金と系統が異なり、全容が見えません。
ただし申請書はそんなに種類もボリュームもありません。まだ新しい補助金で参考事例が少ないのでインターネットの情報がすくなく、公式サイトの参考事例や要綱を読みながら書くことになります。個人的に注意が必要とおもったのは、地域課題の関連性、補助金申請先です
地域課題の関連性
書きにくさを感じるのは、「地域課題の解決」との関連性です。事業を展開する自治体の施策との関連性なども調査が必要です。予め提供されているサンプルでは、あまり深堀しておらず一般的な内容になっているので、どこまで具体性をもって書くのか分かりません。事業再構築補助金、小規模事業者持続化補助金でも社会貢献関連の項目がありある程度のことは書けます。
ただ今回は、市区町村の担当課に持ち込むのです、しっかりと事前調査をすすめ担当部署とするあわせが必要となりそうです。自治体からの見解をもらい記入してもらう項目※がありますので、担当課に持ち込んでお願いしましょう。
場合によっては、誰かがやっていることや十分な支援策や場所があって知らないだけだったりするものもあります。また、市の担当課は申請書ができあがったら確認するというスタンスではないかなと思いますので、大幅な見直しや、ローカル10000プロジェクトとしては該当しませんと判断されるケースもあることを想定して動きましょう。
※別記様式第1号-2 Ⅰ~Ⅲの14
補助金の金額
この補助金は、1/2補助となっていますが、総務省が全額負担するのではなく、自治体と一体で補助金をだすことになっています。各自治体の窓口が書いてあるので持ち込むことになるのですが、問い合わせをしても準備ができていない自治体は多いようです。大阪市はまだ予算措置がとられていないようです。また、ホームページを見たところ西宮市も特に準備はできていない様子でした。
事業対象は、融資を受けて実行する事業が対象になっています。かつ、交付される補助額は融資を受けている金額以下です。融資が多いほうがたくさん申請できるようです。
ただ、創業融資では相場は500万円、自己資金は20%~30%で100万円~150万円ぐらいの総額が600万円の事業なので、補助金として交付される金額は100万円となるとおもいます。融資依存度が50%の事業だと300万円となるのですが、自己資金をどれだけ準備できているかにもよりますね。
最初は借入依存度を50%ぐらいに抑え、300万円として、ローカル10000プロジェクトに申し込み交付金額が300万円になるように申し込むなどもあるかもしれませんが、事業が立ち行かなくなりますのでやめたほうがいいです。なぜなら補助金は絶対でるものではなく、中途半端な融資では事業も始められないし、「補助金がでなかったので追加でお願いします。」という融資はありえません。
仮に自己資金が500万円があり、融資を含めて総額1000万円の計画としたときに今度は、融資金額を減らされるリスクもあります。「自己資金が潤沢にあるなら融資はいりませんよね。」と、金融機関に判断されるケースもあります。
補助金がでどれだけでるのかは、資金計画としてどれぐらいを予定しているかによります。たくさん補助金をもらいたいのはわかりますが、通常の創業計画と同様、資金計画は実行性の高いものを用意しましょう。補助金は少しでもはいってくればラッキーといった程度にとどめておけばいいとおもます。
追加の情報があれば更新していきます。